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世の中の流れと同じで、今どきの音楽も速さと軽さが必須らしい。「ジャズのリズムは4ビート、ビートルズが8ビート、近ごろの曲の多くは16ビート。テンポの速い曲が多くなってきたけん、若い人たちにジャズは馴染まんとやろ。退屈というかさ」世間のジャズ離れをそう語る、ジャズスポット『いーぜる』のマスター・山下ひかるさん。
町の隠れ家でジャズ喫茶を営み、「いつか仲間と一緒に、野外ジャズライブをやること」を夢見てきた山下さん。常連客や音楽仲間に呼びかけ、90年に開催した小さなステージが、今日のジャズフェスにつながっている。「みんなボランティア精神にあふれた連中で、経費節減のため、音響も地元のメンバー、ステージもみんな手作り。終わり頃にはステージの傾きよったもんね(笑)」
翌年は市制90周年の記念事業として、市と協力してジャズの本場・ニューオリンズから超一流の演奏者たちを招き、佐世保港が一望できる干尽公園で、『サンセット99ライブ・サセボ』を開催。03年からは会場をハウステンボスに移し、『サンセット・ジャズ・イン』と名称を変えて極上のジャズライブを毎年繰り広げている。すべてが順風満帆だったわけではないが、素人集団の小さな試みはいつしか九州で唯一、西日本最大の野外ジャズフェスにまで成長した。
ここで佐世保とジャズの歴史を振り返ってみる。昭和25年に朝鮮戦争が勃発。アメリカ軍への物資の補給のほとんどが日本で行われ、佐世保港はその最前線となった。その朝鮮特需で佐世保は沸き立ち、佐世保に集結した兵士や後方支援の米軍関係者のための娯楽産業が発生したのは言うまでもない。女たちが全国から集まり、ジャズを演奏する音楽家たちも佐世保へと流れてきた。
昭和26年から30年頃までの当時、市内には民間のホールやキャバレーが15ヶ所ほど、米軍関係のクラブが9ヶ所あった。いずれもバンドをかかえており、その数30バンド以上、200人以上ものミュージシャンが、この小さな地方都市で食べていたという事実に驚かされる。その中には当時のナンバーワントランペッター南里文男をはじめ、原信夫、スマイリー小原など、後に東京で大活躍することになるミュージシャンもいたという。
「ジャズの魅力は、きまりがないこと。崩していくおもしろさというか、なんでもありの猥雑さが人を惹きつけるとじゃない?」 毎日がジャズフェスみたいに、街が音楽で揺れていた遠い日の佐世保。音と人が絡みあう粋な時代があったこの街に、いまこうして住んでいることをうれしく思った。
■写真:JAZZ SPOT いーぜる 山下 ひかる さん
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ジャズの似合う街・佐世保で、音楽の秋はいかが?
市内には個性派ぞろいのミュージックスポットが点在。
飲食を楽しみながら生の音楽に触れてみませんか。 |
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Jazz Spot いーぜる |
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フラットファイブ |
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1972年の開店以来、佐世保を代表するジャズ喫茶&バー。マスターはサンセットジャズフェスを起ち上げるなど、自らもジャズマンとして活動を。店内ではほぼ毎週日曜日にジャズライブが開催されています。壁にひしめく50〜60年代の4000枚のLPレコードも必見!!
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料理人でもあるマスターは、ジャズとワインが大好き。旬の刺身からコース料理まで自由にアレンジしてくれ、無添加の国産オリジナルハウスワインも楽しめます。有名ミュージシャンもコンサート後に立ち寄るなど、知る人ぞ知る音楽好き人間の憩いのスポット! |
TEL:0956-25-1170
【住所】佐世保市下京町3-1
【営業時間】17:30〜深夜0:00
【店休日】月曜定休 |
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TEL:0956-22-8100
【住所】佐世保市光月町2-3新京ビル2F
【営業時間】11:00〜深夜2:00
土曜・祝日18:00〜深夜2:00
【店休日】日曜定休
※月1回の「Silky Jazz Live」2500円(飲食代別、前日前に予約すると「海軍さんのビーフシチュー」or「スイーツ」等付) |

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