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ツバキは青森県以南に分布する常緑高木で、日本の照葉樹林を構成する植物の中でも代表的な樹木です。
ツバキの仲間には、サザンカ、サカキ、モッコクなどがあり、共にその葉の厚みと光沢は照葉樹を実感させてくれます。我々が毎日飲んでいる「茶」もツバキ科です。ツバキの語源はいくつかありますが、葉に光沢があるので「艶葉木」(ツヤバキ)が転じたと言う説もあります。
ヤブツバキは海岸から山地まで広く分布しています。花は11月から4月までずっと咲いており、3月が最も多く見られます。11月から12月にかけてはサザンカやチャと共に、私たちの目を楽しませてくれます。
ツバキの花は散るときに花全体が落ちるため首が落ちることになぞらえ嫌う人がいますが、ヤブツバキには色々な品種があり、最近は栽培して楽しむ人も多いようです。
メジロやヒヨドリそしてホンドテンは、冬の間はヤブツバキの蜜をごちそうになっています。ツバキにとって、冬、花粉を運んでくれるのは昆虫ではなく、メジロやヒヨドリなのです。私も子供のころは随分とツバキの蜜を吸ったものです。そしてよく「コラッ!またツバキの蜜ば吸いよる。カタシのならんごとなるやっか!」とおこられたものです。
以前は種子(カタシ)からツバキ油を採る人も多かったようですが、現在では五島や福島などいわゆる名産地で生産されるものがほとんどでしょう。
また材は、肌目も木目もち密で、将棋の駒、そろばん玉、木魚などと用途は広いものです。
余談になりますが、佐世保市の伝統的な玩具である佐世保独楽の材料としても、昭和30年代の初め頃まではヤブツバキが使われていたそうです。しかしその後はヤブツバキが入荷せず、現在はマテバシイが使われているそうですが、これも少なくなっているとか。
自然林が植林や開発によって減少したことが原因なのでしょう。
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