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秋のさわやかな風が吹き出すと、花の少ない夏のあとだけに野山では花の多さが目だってきます。特にキク科の花が目につくようになりますが、その中でもノギクとして親しまれている、ヨメナをはじめとしたキク科の花達を紹介しましょう。
キク科のなかで、頭花が舌状花だけでできており、切ると白い乳が出るものをタンポポ類といいます。
いっぽう頭花が舌状花と筒状花からできていたり、筒状花だけからできているもので、切っても白い乳が出ないものをキク類として区別しています。
春に咲くものはタンポポ類が多く、秋に咲くものはキク類が多いようです。
ヨメナは古名「うはぎ」と呼ばれ、昔から春の若葉を山菜として食していますが、一説には春の七草のひとつであるスズシロが本種ではないかと言われています。
また、秋に白い花を咲かせるシラヤマギクは、ヨメナに対しムコナとも呼ばれています。 ヨメナによく似た花を咲かせる種にノコンギク、ヤマジノギクがあります。ヨメナは水田のあぜや川の側など湿気のあるところに普通に見られます。葉は滑らかで、上面にやや光沢があります。そして、小花(1個1個の花)は肉眼で見える程の長い冠毛は持ちません。
ノコンギクは多くの枝を分け、ヨメナより花の数が多く舌状花の色は同じ淡紫色です。茎も葉もざらつき、小花は長い冠毛を持っています。
ヤマジノギクは山の草原に生える2年草で、舌状花の色は淡紅紫色、小花は長い冠毛を持っています。果実の冠毛が赤褐色をしているので区別はつきやすいものです。
海岸に生育するハマベノギクはヤマジノギクの海岸型と考えられています。 写真説明
涼しくなった野山にさわやかな彩りを添えるノギクの中でも代表的な花、ヨメナ。
■涼しくなった野山にさわやかな彩りを添えるノギクの中でも代表的な花、ヨメナ。(上部写真)
■写真と文 川内野 善治
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