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道端・庭・畑などいたるところで見られる西アジア原産の植物です。 花の盛りは3〜4月頃で、早春の風物詩となっていますが、日当たりのよい暖かい場所では冬の間もコバルトブルーの美しい花が見られます。
花は天気の良い日の午前中に咲き、夕方日が陰るとしぼみます。また朝から天気が良い日でも後に曇ったりすると同じようにしぼんでしまいます。
植物学者で高名な牧野富太郎博士が、東京お茶の水で明治20年の春に発見されたもので、大正初期にはすでに全国的に広がっていたそうです。
イヌノフグリの仲間には、本種の他にイヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウがありますが、在来種のイヌノフグリは今ではほとんど見られなくなりました。
これらの中でも花が大きく目立つのは本種だけで、他は花が小さく気を付けて見なければ見逃してしまうほどです。
和名は実の形が犬の陰嚢(古名:ふぐり)に似ていることがその由来となっていますが、そもそもフグリとは栗の実をふたつ合わせた形に由来しているとのことです。
これらの中で、長崎にゆかりの深いものはフラサバソウです。欧州原産で、明治初年に長崎で最初に採集されています。長田武正先生著書の野草図鑑によると、フランスで出版された「日本植物目録」に掲載されていたのですが、その後採集されたことがなく、疑問視されていたところ、1937年に奥山春季氏が明治初期の長崎の標本を発見し、目録の著者であるフランセ、サバチエ両氏の頭の2文字をとってフラサバソウと名付けられたそうです。
同じような植物なのにどうして○○フグリとついていないのかと不思議に思っていましたが、これで納得できたものです。
■写真と文 川内野 善治
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