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コショウノキは、関東南部以西から沖縄まで分布します。佐世保市周辺では県北最高峰の国見山(777m)から佐世保港外の黒島まで見られますが、北部の山地以外では少ないものです。
常緑低木で、照葉樹林内の比較的暗い林床に生え、花期は2〜4月。
庭木として親しまれているジンチョウゲは中国原産ですが、コショウノキは日本産のジンチョウゲです。
同じ仲間ですから花の形や香り、そして樹形も似ています。花の数が少ないところを除けば白花のジンチョウゲとそっくりなため、山中で初めて見たときは、どうしてこんなところにジンチョウゲがあるのかと驚いたものです。
果実は6〜8月頃に赤く熟しますが、どの図鑑を見ても「実は赤く熟し辛味がある」と書かれており、「辛いことが和名の由来である」と書かれた図鑑もあります。
しかし、食べてみると甘くはあっても辛みは全くありません。図鑑の編集者が実際に味を試さず文献のみを引用して執筆した結果ではないでしょうか。
私は和名の由来は辛さからではなく果実の色からきているのだと思っています
照葉樹林内には花を付ける植物は少なく、暗い林内で白い花はよく目立ち、しかも花の少ない時期だけにとても印象的です。そして、この花が咲き出すと「春が近いなあー。」と嬉しくなります。
*照葉樹林内に咲く白い花は良く目立つ。もし、見掛けたら香りも楽しんで欲しい。
■写真と文/川内野善治
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