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ガマとかガマガエルと呼ばれることが多いようです。メスは大きいものでは体長16レ程で、オスは一回り小さい体をしています。
繁殖期は3月ころで、暖かい雨降りの夜に浅い溜池にオスとメスが集まり「蛙合戦」をすることで知られています。
カエルの繁殖は交尾でなく交接と呼ばれています。それはオスがメスの脇を抱えるようにして背に乗り(写真)、メスが卵を産むと同時にオスが精子をかけるという方法です。
繁殖期のオスは目の前に来たものに、とりあえず抱きつきます。抱きついた相手がオスだった場合、抱きつかれたオスは「クックッ」と声をあげます。これは「間違えるな俺はオスだ!」の合図です。
ヒキガエルは他のカエルのように鳴くことはありません。声を出すのはオスがオスに抱きつかれたときだけです。抱きついたオスは「クックッ」と言う声を聞くと直ぐに放し、次のカエルに抱きつきます。こうして抱いても鳴かないメスを探すわけです。数十匹のヒキガエルが1カ所の池に集まり、抱接をし合う様がまるで戦っているようなので「蛙合戦」と呼ばれるのです。
時には1匹のメスに2〜3匹のオスが抱きついていたり、大きなメスに子供みたいに小さいオスが抱接しているなどはとてもこっけいです。こんな様子を見ているとつい時間を忘れてしまいます。産んだ卵塊は長さ10m程になり、卵の数は1万個近くあります。
ヒキガエルは生まれた池に戻り繁殖をすることが分かっています。繁殖期以外は湿度の高い林の中で昆虫を餌としています。近年の林地開発で、生息地としての林や繁殖地の池が減少し、個体数が激減しています。
また、林を切り開いて造った道路では繁殖地へ向かう途中に車に轢かれたものが見られます。ドライバー様、3月の暖かい雨の日は愛らしいヒキガエルにも気を配ってください。けっして「轢蛙」にはしないで!
■写真と文/川内野善治
■写真説明 動作が鈍いヒキガエル。種の保存のために多くの卵を産み、皮膚に毒をもっています。
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