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2003年夏号

ネムノキ(マメ科)

  ネムノキは日当たりの良い所を好む落葉樹で、高さは6〜10メートルくらいになります。樹形は枝が横に開き頂きが平たくなりますので、遠くからでも他の木とは簡単に区別がつきます。葉は複葉で10対前後の羽片を対生し、それぞれ25個前後の偶数の小葉をつけます。

 和名の由来は、夜になると左右の小葉があわさってまるで寝ているように見えることと、春になり他の落葉樹の葉が展開しても、枯れているようでいつまでも寝ているように見えることにちなんでいます。日本では合歓木、中国では夜合樹という漢字を当てています。

 花は15個前後の花が集まった頭状花序(とうじょうかじょ)を房状につけ、葉が閉じる夕方に開き翌日の午前中位は見られるようです。花のように見える部分は、花弁ではなく、オシベの花糸が長くなったものです。花の形といい香りといい、好きな人が多い花のひとつではないでしょうか。
 一般にマメの仲間は花を見ればすぐに分かりますが、ネムノキの花を見てマメの仲間だと思う方は少ないと思いますが、実を見ると納得されることでしょう。

 ネムノキの花は高いところに咲き、手にとって近くで見たり香りをかぐことは少ないのですが、枝が横に張り出すため、山手の道路では刈り込まれます。そんなところでは低くても花を付けています。

 平地では6月下旬から咲き始め、標高の高い所では8月上旬くらいまで花が見られます。涼しい早朝にはまだ美しい花が見られます。

 朝寝坊のあなたも、今年の夏は花見の早朝ドライブとしゃれるてみるのもいいのではないでしょうか。

■写真と文/川内野善治

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