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ふわふわと舞うように優雅に飛ぶ美しいチョウです。市内の山間部では5月から10月の間、花の蜜を吸っているのが見られます。捕まえようとして失敗すると、それまでとは違い敏速に飛びます。
長距離を渡るチョウとしても有名で、鹿児島県種子島から福島県まで1,200キロを46日で渡った記録があります。烏帽子岳の山頂では秋になると、高く舞い上がり渡りをしていると思えるものが多く見られます。
本種の食草は、葉や茎を切ると白い乳液をだすガガイモ科のキジョランです。1齢幼虫は葉の裏に直径10ミリくらいの円形の噛み傷をつけ、しみ出てきた乳液を噛み傷の溝の外に出します。そして円内を食べます。同じ程の面積を4ヶ所ほど食べて大きくなった幼虫は次に葉の縁にV字形のかみ傷をつけ、その後に食べます。さらに成長した幼虫は葉柄の下面をかじって葉をしおらせ、垂れた葉を先端から食べてしまいます。
このようにしてさなぎになるまでに大きな葉を5枚ほど食べます。こんな手間のかかる食べ方をするのは、葉に有毒な成分があり、その分泌を止めてからでないと幼虫が食べられないからです。
植物は昆虫に食べられないように毒をもったわけですが、昆虫の方も食べる方法を見つけ出すものです。そうすると、その昆虫は食べ物の競争相手がいないため繁栄します。しかし決まった植物しか食べられないので、もしその植物がなくなれば絶滅に頻することになります。
また鳥は昆虫の最大の捕食者ですが、キジョランを食べて育ったアサギマダラはまずいため鳥は食べません。このような植物と昆虫の関係は他にもたくさんあり、それはどれをみても驚かされるものばかりです。
■写真と文/川内野善治
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