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2003年冬号

サルナシとシマサルナシ(マタタビ科)

 マタタビ科は落葉性のつる植物で、市内にはマタタビ・サルナシ・シマサルナシの3種が生育しています。
 雌雄異株で花は3種ともに白く初夏に咲き、いずれも希少種で、佐世保市レッドデータブックでは準絶滅危惧種に選定しています。
 マタタビとサルナシは山間部に見られますが、シマサルナシは海岸部に見られます。マタタビの果実は生では食べられませんが、サルナシとシマサルナシは晩秋に熟し、いずれもキウイフルーツに似た味がします。
 サルナシの和名は猿が食べるナシ、「猿梨」から来ているのでしょう。果実は大人の親指の先ほどで、和名のようにナシに似た形をしています。
 一方、シマサルナシは海岸に多いことから「島猿梨」の意味でしょう。大きさは大人の人差し指の第一関節から先くらいで、ウリ形をしています。果実を輪切りにするとキウイフルーツと全く同じです。それもそのはず、私達が食べているキウイフルーツは中国産のサルナシを品種改良したものだからです。
 身軽だった子供の頃は、これらを採るために高い木に登ったものです。木の葉に見え隠れしている果実を下から見つけ、苦労して高い梢まで登っても野鳥に中味を食べられ、皮だけが残っていてがっかりさせられたことも多かった事を思い出します。もっとも、これらは野生動物の食べ物ですが…。
 子供の頃にもそんなに多いものではなかったのですが、近年は果実を見ることはほとんどなく味を忘れてしまいそうです。

■写真と文/川内野善治 野生のキウイフルーツ「シマサルナシ」

▲写真をクリックすると、写真が拡大されます。

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