| 九十九島の概要 |
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九十九島は、昭和30年に18番目の国立公園として誕生した、『西海国立公園』の中に含まれる、美しい多島海です。佐世保港外から平戸瀬戸までの海上に浮かぶ208の小島群で、リアス式海岸と青い海、緑の島々が織りなす風景の美しさはよく知られています。
九十九島は、ほぼ中央で「北九十九島」と「南九十九島」に二分されており、北はやや大きな島々からなる男性的な景観、南は小さめの島からなるなだらかで女性的な景観と評されています。
さらにこの複雑な地形は、美しさの面からだけでなく、生態系の観点からも注目されるべきものであり、手つかずのままで残された九十九島の自然環境の中には、絶滅危惧種を含む珍しい生物が多く息づいています。
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| 位置と気候 |
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九十九島は九州の北西部にあり、外洋に面していて、西の方角には五島列島、平戸島があります。年間平均気温は17.1度、年間降水量は2100mmを超える温暖な気候です。
海の影響を受けやすい典型的な海洋性気候で、かつ対馬暖流が九十九島海域に流れ込んでいるためにたいへん温暖です。このために島の自然に大きな影響を与えており、南方系生物の北限種も数種類生息しています。 |
■九十九島の誕生
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| 特徴的な入り組んだ入り江、そしてたくさんの島々は、次のようにして生まれたものです。 |
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| 2500万年〜 |
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200万年前頃 |
九十九島のもととなる地層が海底に堆積し、造山運動による断層や褶曲(しゅうきょく)などが激しくなる。
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氷河期に、何度も海になったり陸になったりを繰り返しつつ、激しい浸食が続く。
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| 7万年前頃 |
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1万年前頃 |
ウルム氷河期、現在より100m〜150m海岸線が低かったため、リアス式海岸のもとになる複雑な地形が陸上で形成される。 |
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地球の温暖化が進み、海水面が上昇、九十九島の原型ができる。 |
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| リアス式海岸と多洋性多島海 |
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九十九島の海岸部には、複雑な入り江が多く、リアス式海岸の特徴をよく表しています。
また、外洋に面していて、島の数が多く、かつ島密度が高い海域で、このような地形を「外洋性多島海」といいます。これは、日本では西海国立公園にだけ見られる特徴です。
●リアス式海岸
地上での浸食による複雑な地形がそのまま海岸線になったもの。
●多洋性多島海
一定の広さに多数の島がある、外洋に面した海域。 |
■九十九島の自然が学べる西海パールシーリゾート
| 九十九島の玄関口であるこのリゾートは九十九島遊覧船をはじめ、水族館、船の展示館、アイマックスドームシアターなど海をテーマにした楽しい施設がたくさんあります。 |
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| 水族館 |
まるで九十九島の磯辺に降り立ったような館内です。タッチング水槽では直接九十九島に生息する海の生き物と触れ合うことができます。
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| アイマックスドームシアター |
直径18cmのドーム型巨大スクリーンに飛び出す映像は迫力満点!まるで映像の中にいるような不思議な空間を体験できます。
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| 船の展示館 |
いろんな冒険や歴史の中によく登場する復元された朱印船をはじめ、風や人力で動く船の歴史や種類を学べる展示館です。
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| 九十九島自然探険コーナー |
九十九島の自然や伝説をパソコンのクイズやゲームで楽しく学べるコーナーです。
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| ■九十九島の貴重な動植物たち |
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| 自然のまま残された豊かな環境の中で、ここに挙げた他にも様々な貴重な動植物を観察することができます。 |
| カノコユリ |
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九十九島の岩場のあちこちに生え、白地に紅色の斑点のある花を7〜8月に咲かせます。名前は「鹿の子絞り」からきたもので、古くから栽培され、カサブランカなどの園芸種がつくられました。佐世保市の市花に制定されています。 |
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| トビカズラ |
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中国大陸中南部に分布し、日本では九十九島で発見されるまで、千年前に中国の僧侶によって持ち込まれたという熊本県菊鹿町の1本しか自生していないとされていました。菊鹿町のものは国の天然記念物に指定されています。
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| サンゴの仲間 |
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対馬暖流の支流が流れ込む温かい九十九島海域には、さまざまなサンゴ類が生息しています。九十九島のサンゴは、大きく「六放サンゴ」と「八放サンゴ」の二種類に分けられます。
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| カブトガニ |
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環境省の「レッドデータブック」に絶滅危惧種として載っている希少な生物です。かつては、国内でも、瀬戸内海及び九州北部にて数多く生息していましたが、現在は、激減し非常に限られた地域にしかいません。
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| シオヤガイ |
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二枚貝の仲間で、干拓の消失とともに日本本土からは姿を消そうとしていますが、九十九島にはたくさんすんでいます。
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| ドロアワモチ |
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| ウミウシの仲間で、日本本土では絶滅寸前とされています。九十九島の干潟で生息が確認されました。 |
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