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ブログタイトル 九十九島と植物(森きららの取り組み)

九十九島と植物(森きららの取り組み)-1

九十九島は大小208 の島々に82%の自然海岸が残っており、複雑に入り組んだ地形のため、押し寄せる波はとても穏やかです。
また山から注ぐ淡水と海水が一時的に入り混じる塩性湿地も見られ、九十九島にはさまざまな海辺の植物が自生しています。植物相の特徴としては、対馬暖流の影響で温暖多雨を好む「南方系植物」や九州の西側の海岸線に偏って分布している「九州西廻り分布植物」が多いことです。 手付かずの自然が残っている九十九島では新たな発見が絶えません。平成12年、トコイ島でトビカズラが発見され、日本で2カ所目の自生地となったことは有名です。
さらに平成27年、熊本と鹿児島の限られた場所だけを自生地とするヒロハネムが発見されました。今後も九十九島では未知の発見が期待されます。
 

当園は、平成19年に「地域野生植物保全拠点園」の承認を受け、地域の希少植物の保護、収集に努めてきました。平成20年にそれらの植物の展示普及の場としてビオトープを整備し、カノコユリ、ハマボウ、トビカズラなど九十九島の代表的な種を展示しています。今年度からはビオトープの植物や生き物の魅力を紹介する「植物スポットガイド」を開始しました。
また、現在展示していない本市や県内に生育する植物についても興味深いものがたくさんありますので、今後もフィールド調査などを行い、ふるさとの植物園として自然環境の保護や啓発活動、調査・研究などに努めていきたいと思います。

(文:九十九島動植物園森きらら 石川 智昇さん)

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