とっておきの一杯とあるく、ロケーションも”おいしい”佐世保の新オープン&穴場カフェ6選
市街地から少し離れたローカルエリアに、佐世保の隠れ家カフェが続々とオープン。静かな住宅地、古い港まち、工場が立ち並ぶエリア、さらには歴史的スポットや絶景と、どれも個性豊か。各店こだわりの一杯を、お店ではもちろん、ロケーションと一緒に味わえばおいしさも倍増です♪ 九州各地を巡るインフルエンサー・九州Memoさんが「ステキ!」と目を輝かせる、佐世保にしかないフォトジェニックなカフェタイム。あなたもぜひ、体験してみませんか?
異国の灯り彩る大人の隠れ家「HIDE OUT」✕ 聖地巡礼スポットにもなった名勝地「眼鏡岩」
市街地から約20分、閑静な住宅地が広がる矢峰町。子どもたちの声で賑わう公園向かいで、異国感あふれる雰囲気を放っているのが「HIDE OUT(ハイドアウト)」です。
その名の通り“隠れ家”がコンセプト。自宅ガレージ部分を大胆に改装し、かつては古着屋だった店舗をカフェ/パブとしてリスタートしました。店主さん一家がこだわるインテリアやカトラリーに彩られた空間はまるで海外にいるかのようで、昼夜でまったく違った表情が見られるのも魅力!
そのこだわりはメニューにも。ここでいただけるのは、ドイツからセレクトした「紅茶」です。その数はなんと約50種類で、ミルクティーやスムージーなどアレンジも豊富。「たくさんあって選べない!」という方は、お気軽にお声掛けを。
今回は、実まで食べられる「ストロベリー」をチョイスしました。ティーウォーマーであたたかさがずっと続くしあわせ……♪
自慢のホットサンドは、栄養士のママが監修!自家製の具材や新鮮野菜があふれんばかりの栄養◎なメニュー。「スペシャルホットサンド」(1,000円)は、王道2種の「チキン×ミートソース」と「ザクチキ×タルタル」をセットにしたボリューム満点な一皿です。
夜7時からは“大人の社交場”・パブに変身です。お酒やおつまみで語らうのも素敵ですね。「たまたま来られた観光客の方と地元の方が、すっかり仲良くなるケースも多いんですよ」と店主さん。偶然の出会いがあなたを待っているかもしれません!
そんな「HIDE OUT」から車で10分の場所には、平戸八景のひとつ「眼鏡岩」があります。ぜひともこの秋に訪れてほしいところ。映画『坂道のアポロン』のロケ地として、全国的に話題なんです。この時期にはイチョウの木や紅葉が秋色に染まり、美しい景観を見せてくれますよ。
▶HIDE OUT
住所:長崎県佐世保市矢峰町176-4
営業時間:11:00~16:00/19:00~0:00
電話番号:0956-49-4324
店休日:不定休
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▶眼鏡岩
住所:長崎県佐世保市瀬戸越町868
佐世保の老舗と新しさをつなぐ「THEATLESS」 ✕ 海と人々のドラマ感じる「佐世保港」
佐世保駅みなと口から歩いてすぐの場所にある万津町は、古くから港町として栄えたエリアです。現在は「佐世保朝市」を筆頭に新しいグルメやお買い物スポットも登場しています。昭和から令和までが入り混じるこのまちは“万津6区”という愛称で注目されているんです。
その一角にある、緩やかなカーブが美しい建物。その2階で新たな風を吹かせているカフェが「THEATLESS(シアトレス)」です。「佐世保のまちをより元気にしたい」という想いのもと、濃厚な生乳ソフトクリームをメインに、さまざまなご当地コラボメニューを発信しています。
なかでもイチオシの「リッチアフォガート」(800円)は、佐世保の人気コーヒー店「GOOD COFFEE LABO」とのコラボメニュー。ソフトクリームとの相性を考えた豆を使用しています。オーダーを受けてから豆を挽き、抽出されたエスプレッソは驚くほど香り高い!深くキレのあるオトナの味にハマる人続出だとか。
さらに、「佐世保のご当地ソフトです」と自信を持っておすすめするのが「させぼ“和”ソフト」(990円)。
このトッピングに選ばれたのは、「江口製菓舗」のカステラ、「和菓子舗梶山」のどら焼きの皮、「志げる製菓舗」のわらび餅の3つで、お店を越えたドリームマッチが実現しました。まさに“ちゃんぽん文化”を感じさせる、佐世保ならではの新感覚スイーツです。
ペアリングには、あたたかいお茶がぴったり。佐々町の北村製茶の無農薬有機栽培ほうじ茶や、世知原町の前田製茶の和紅茶など、セットなら100円OFFです。ご当地尽くしを心ゆくまで堪能してみて。
「THEATLESS」から歩いて佐世保港へ。大きなクルーズ船が停泊していたり、イルミネーションが輝いていたりと、毎日のように変わる港の表情はとてもドラマチック。カフェタイムの余韻を感じながら、良い旅の1ページを刻んでね。
▶CAFE THEATLESS
住所:長崎県佐世保市万津町5-5-2階
営業時間:12:00〜17:00
店休日:Instagramでお知らせ
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暮らしに小さな特別を「It’s me coffee」✕ 紅葉の名所「浄漸寺」
市街地から車で30分のアクセスでありながら、施設やショッピングが充実しておりファミリー層に人気の広田エリア。通勤、通学などの暮らしの一コマを見守るかのように、ひっそりと佇むカフェがあります。
「It’s me coffee」“わたしのコーヒー”の名をもつそのお店は「慌ただしい1日のうち5分だけでも、息をととのえ、心が落ち着く時間を過ごしてほしい」想いのもとオープン。ドアの向こうに広がるフランスアンティークの世界に思わず心がときめきます。
その瞬間は、スイーツやコーヒーにも。今回たまたま出会えたのは、限定の「イチジクのレアチーズケーキ※」(500円)。カットされた断面がとっても可愛くて、食べる前につい写真を撮っちゃう……。
厳選したクリームチーズのコクと国産レモンの爽やかさ、イチジクの果肉のみずみずしさで、あっという間に食べてしまいそう。香ばしくザクザクとした食感がアクセントのタルト生地は、なんとビスケットから自家製なんだって!
※期間限定メニューです。記事公開時には販売を終了している場合がございます。
「“ちょっと体にいいもの”がサブテーマなんです」と微笑む店主さん。手間暇かけたその味に真心を感じました。
ふと口に運んだラテがおいしくて尋ねてみると、コーヒー豆は店主さんが仲良しの「chi COFFEE」で焙煎したもので、オーガニックなのだそう。“ちょっと体にいいもの”で満たされた体はどことなく軽くなったような気がします。
軽やかな足取りで向かったのは、ちょうど11月中旬から下旬にかけて紅葉のシーズンを迎える「浄漸寺」です。ヤマモミジ、シダレモミジ、イロハモミジ、ノムラモミジなどの様々な紅葉を見ることができます。お地蔵さまの優しいまなざしに見守られながら、秋のグラデーションを写真に収めてみませんか。
▶It’s me coffee
住所:長崎県佐世保市広田3丁目15-22
営業時間:12:00~18:00[土・日曜・祝日]10:00〜18:30
店休日:火曜日・不定休
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▶浄漸寺
住所:長崎県佐世保市上原町510
0956-38-2473
いとしい漁港のいとなみにふれる「chi COFFEE」✕ 日本本土最西端の地「神崎鼻公園」
「私の地元・小佐々町に来てくれるだけでも本当にうれしいです。ここが“日本本土最西端のまち”であるということを知ってもらえるきっかけになってくれたら」。
そう語るのは、市街地から車で30分の漁師町・小佐々で「chi COFFEE(ちーこーひー)」を営む店主さん。結婚、出産を経て食生活を見直すなかで、無農薬・無化学肥料によるフェアトレード・オーガニックコーヒーと出会いました。作り手と買い手が信頼しあうパートナーとして共に歩む姿勢を、静岡の卸販売会社「豆乃木」から学び、焙煎豆やコーヒーの出店販売を経て店舗を構えることに。
その決断を応援してくれた店主さんの亡き父が遺した建築事務所は、地元・観光客どちらも迎える憩いの場となりました。「ご近所さんから『今日は空けとるね?がんばれ!』とメッセージいただくんですよ」。
自ら焙煎し、丁寧に淹れたコーヒーは丸みのある優しい味。「ミルクブリューコーヒー」(550円)は香り高いエチオピアナチュラル豆を有機バリスタオーツミルクに一晩漬けこんで抽出したもので、コーヒー氷なので最後の一滴まで薄まることなく飲み干せます。
「店名の由来は私の愛称(ちーこ)から。友人から勧められて、それいいね、と(笑)」と笑う、店主さんの朗らかな人柄がそのまま反映されているかのような一杯です。
その人柄に惹かれてお店にやってきた焼き菓子は、ちーこさんが淹れるコーヒーのお供にぴったり。大切な人へのおみやげにも。
漁港のいとなみを感じるあたたかさに元気をもらったら、可愛いラベルのカップを持って、ここから車で5分の「神崎鼻公園」へGO♪ 2025年3月に西海国立公園指定70周年を迎えた「九十九島(くじゅうくしま)」に面した絶景を眺めながらの一口は、また格別ですよ。
▶chi COFFEE
住所:長崎県佐世保市小佐々町矢岳232-3
営業時間:11:00~17:00
店休日:不定休
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▶神崎鼻公園
住所:長崎県佐世保市小佐々町楠泊354-1
0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
漁港ビューを日常のスパイスに「mill coffeestand」✕「大和製菓の味カレー」で詰め放題チャレンジ
佐世保の干物の多くが作られている東浜町。水産加工会社が並ぶこのエリアの一角、建物2階にあるのが「mill coffeestand(ミルコーヒースタンド)」です。漁港の町らしい穏やかな空気に包まれた、小さな隠れ家カフェとして注目を集めています。
店内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、鮮やかな黄色の焙煎機。イギリスをイメージしたという空間は、木の温もりと遊び心が感じられる雰囲気です。カウンターの窓の外には東浜の風景が広がり、時間を忘れて過ごせそう……。
コーヒーは深煎りながらもすっきりとした味わいで、ほのかに感じるフルーティーさが特徴。パンをはじめとしたモーニングメニューの提供も予定しており、朝の静かな時間に訪れてみるのもおすすめ。また違った佐世保の景色が見えてステキです。
スパイス好きの店主さんが考案したメニューにも注目を。
ピザの「クワトロフォルマッジョ」から着想を得た「焼き芋ゴルゴンゾーラグラニータ」(850円)は、ゴルゴンゾーラの芳醇な刺激、そこに紅茶香る焼き芋グラニータの甘さがマッチ。仕上げのハチミツとブラックペッパーが味を引き締めます。
店内にはお子様連れにも嬉しいベビーベッドやソファ席も完備。子育て中のママでもある店主さんが、「子育て中の方も気軽に来られる場所にしたい」との思いを込めてつくった、リラックスできる空間です。
カフェタイムのあとは、車で5分ほどの「大和製菓おかし直売所」へ足を延ばしてみては。全国的に人気の駄菓子「味カレー」やご当地スナックが並び、2,800円でお菓子の詰め放題に挑戦できます。かわいい“やまと君トートバッグ”を手に、スタッフさんにコツを聞きながらトライしてみるのも楽しいですよ♪
▶mill coffeestand
住所:長崎県佐世保市東浜町687-30
営業時間:Instagram公式アカウントをチェック
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▶大和製菓おかし直売所
住所:長崎県佐世保市大和町112
営業時間:10:00~18:00
※お菓子の種類は日によって変更になります。
京都のエッセンスと佐世保の風景が静かに溶け合う「sorato’」 ✕ 佐世保を象徴するパワースポットのひとつ「福石観音」
「福石観音」といえば、夏の「四萬六千日祭」で多くの人が訪れる佐世保の名所です。その鳥居の近くに、静かに佇む一軒のカフェがあります。店名は「sorato'(ソラト)」。日常の喧騒から少し離れ、ほっと一息つける空間です。
京都の焙煎所に勤務しながら、コーヒーについて学びを深めた店主さんがオープンしたこちらのカフェは、シンプルながらも心がほっとする雰囲気。ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーが、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。
看板メニューは、京都の焙煎所「シガコーヒー」の豆を使ったオリジナルブレンドです。オーナーさんが自ら焙煎所に通い、試行錯誤の末に完成させたこだわりの味。毎日味わいたくなるような、香り高く優しい飲み口が特徴です。
フードメニューでぜひオーダーしてほしいのが「和風たまごサンド」。京都の喫茶店での経験を活かしたもので、ふわふわの厚焼きたまごに、かいわれ・鰹節・海苔に加え、ゆかりがアクセントになった食べ応え満点な逸品です!
また、珍しいドリンク「カスカラトニック」もぜひ味わってみて。コーヒー豆を包む果実の皮(カスカラ)を使った一杯で、杏のような爽やかさとすっきりとした甘みが広がります。他ではなかなか出会えない、貴重な味わいです。
デザートには昔ながらの喫茶店を思わせる少し固めのプリンをどうぞ。ビターなコーヒーとの相性が最高です……♪
「sorato’」でのカフェ時間を過ごしたあとは、ちょっと歩いて福石観音の「羅漢窟(らかんくつ)」へ。ここは「眼鏡岩」と同じく「平戸八景」のひとつとされている名勝地で、とても神秘的なスポット。静かな葉擦れの音に耳を済ませながら、佐世保の歴史に想いを馳せてみましょう。
▶sorato'
住所:長崎県佐世保市福石町24-5
営業時間:11:00~19:00(土日祝は18:00まで)
店休日:水曜日・木曜日
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▶福石観音 清岩寺
住所:長崎県佐世保市福石町24-5
0956-31-8372