
「日本遺産」で、ワタシらしさをとりもどす。 ~針尾送信所&戸尾市場街でチル休み~
歴史や人々の営みを、そのストーリーとともに伝える「日本遺産」。海軍さんのまち佐世保には、「佐世保鎮守府」が開かれたのを機に急速に発展した物語があちこちに存在します。この記事では、そんなドラマチックな魅力あふれる構成文化財のなかから「針尾送信所」と「戸尾市場街・とんねる横丁」をピックアップ。自然や人のあたたかさにもふれられるこのエリアを、長崎の地方創生型インフルエンサー・美咲さんがゆったり巡りました。
見上げると空にすい込まれそう。3本の巨大な塔に思いを馳せて
▶針尾送信所
住所:長崎県佐世保市針尾中町382
営業時間:9:00~12:00/13:00~16:00
電話番号:0956-58-2718(針尾無線塔保存会)
休日:年末年始
入場無料
大村湾のパノラマを望む絶景サウナで“ととのう”♪
次にやってきたのは、針尾送信所から車で5分の「針尾ビーチウォーク」。広大な大村湾を望む絶景のロケーションで、サウナやグランピングが楽しめます。全国のサウナファンの要望を取り入れた2種類のサウナは日帰り利用もOK。佐世保市の特産・世知原茶のほうじ茶を使ったロウリュで、ご当地感あふれるリフレッシュ体験もできます! 宿泊プランは、地元食材のBBQセットや佐世保バーガーも手作りできる朝食つき。朝日や夕日、ハウステンボスから見える花火など、心動かすさまざまな絶景を眺めながら、サウナで最高の“ととのいタイム”を過ごしてみてくださいね。
▶針尾ビーチウォーク
住所:長崎県佐世保市針尾東町2374-2
電話番号:0956-76-7830
※サウナ利用は要事前予約
佐世保の“歴史のカケラ”にふれる、人気のまちあるきツアーへ
旧日本海軍によって「佐世保鎮守府」が開かれ、急速な発展を遂げたまち、佐世保。そんなまちの歴史を物語る史跡を、海上自衛隊OBのガイドと一緒にめぐる人気のツアーが「日本遺産を巡る 海軍さんの散歩道」です。まちの中心・佐世保川に架かる“旧海軍橋”と呼ばれる「佐世保橋」では、かつて歴史的なデモが行われていた、現在は市民の文化活動の場になっている「佐世保市民文化ホール(旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館)」は、元ダンスホールや映画館だった……など、佐世保の“ディープ”なドラマが至る所に!普段は入れない地下壕の見学もでき、“海軍さんの足あと”を辿りながら、ちょっぴりドキドキな冒険気分も味わえます。
▶~日本遺産を巡る~海軍さんの散歩道
金曜限定プレミアムツアー(昼食付き)
催行日:毎週金曜日 9:20~(所要時間3時間30分)
料金:大人・小人/3,000円(ガイド料・昼食含む)
定員:10名(最小催行5名)
土曜日・日曜日・祝日限定ツアー (昼食なし)
催行日:毎週土日祝日 13:30~(所要時間2時間30分)
料金:大人・小人/1,500円(ガイド料含む)
定員:10名(最小催行4名)
※日本国籍のみ、公的な身分証の提示が必要です。
※10日前までの要予約
「ふぅー」と旅の休息に。 レトロな商店街で「暮らすように泊まれる」ホテルへ
ここでちょっとひとやすみして、ホテルにチェックインしましょう。場所は、「海軍さんの散歩道」の解散場所付近の佐世保公園から15分ほど歩いた場所にある「戸尾市場街」です。昭和の香りただようレトロな商店街の一角に、この夏ニューオープンした話題のホテルがあるんです。
その名も「huu hotel(ふーほてる)」。“旅の休息地”をコンセプトに造られたこのホテルは、記事の最後でご紹介するオシャレなベーカリー&カフェがあるビルの二階にあります。セルフチェックイン方式だから、待ち時間ナシでお部屋に直行♪ 広々としてゆったり落ち着いて過ごせるお部屋は、おひとりさまからグループ、一泊から長期滞在まで幅広いニーズに対応しています。お風呂や洗濯機も完備、キッチン付きの部屋もアリ。
さらに! 美容好きな方にはもっとうれしいポイントが。なんと「huu hotel」では、ワンランク上のヘアケアには欠かせない「ReFa」や、美容室御用達のアメニティが利用できるんです。また、立地としては繁華街へのアクセスが近いため、さまざまな旅のプランに組み込められるのも魅力ですね。
思わず「ふぅー」と肩のチカラが抜けるような、快適な安らぎを味わってみてください。
▶huu hotel
住所:長崎県佐世保市戸尾町5-20 BrangiaPark戸尾3F
IN/OUT:IN 15:00/OUT10:00
電話番号:0956-80-5113
料金:一部屋18,000~
予約方法:楽天トラベルからご予約ください。(2025年8月時点)
レトロな商店街をあるいてみれば ~グルメから雑貨まで魅力発見~
ホテルに荷物を置いて身軽になったら、佐世保市民の食卓を支え続けてきた人情あふれるエリア「戸尾市場街・とんねる横丁」を歩いてみませんか? 大正時代から続く「戸尾市場街」と戦時中の防空壕をそのまま生かして作られた「とんねる横丁」には、鮮魚店や青果店、衣料品店といった老舗が軒を連ねています。それに加えて、近年ではカフェなどの飲食店やベーカリー、雑貨店など新しい店舗が続々とオープン。大学生による企画イベントも行われるなど、新しさと古さが心地よく入り混じっているんです。今回は、そんななかから3店舗をご紹介します。
まず、ランチにオススメしたいのは佐世保バーガーのお店「ベースストリート 防空壕店」。元洋食シェフが、オーダーを受けてからフライパンで焼きあげる「ベーコンエッグチーズバーガー」をはじめ、こだわりの具材を活かした自家製デミグラスソースやサルサソースのオリジナルの味が外国人にも人気です。
▶ベースストリート 防空壕店
住所:長崎県佐世保市戸尾町5-28
営業時間:12:00~日没
電話番号:0956-25-0488
店休日:木曜日
まるで秘密基地のような“防空壕居酒屋”、行ったことある?
佐世保のディープな夜を味わうのにうってつけなのが、赤い看板が目印の「居酒屋タフ」。とんねる横丁で30年にわたってあかりを灯し続ける、地元民イチオシの名店です。
防空壕を活かしたクローズで隠れ家のようだけれど、地元の人でも観光客でもウェルカムなおおらかさを感じる空間が魅力。そんな独特の空気感を味わおうと、県外からわざわざココを目指してやってくる人もいるのだそう。
なにを食べるかは、まず“本日のおすすめボード”でチェック。お刺身から焼き物、練り物まで、どれにしようか迷うけれど、やはり定番の「チリコンカン」(800円)は一度は食べてみてとオススメしたいところ。この人気メニューは、もともとイタリア料理店を経営していたオーナーさんが師匠から学んだ秘伝のレシピ。そのまま食べても美味しいし、ガーリックトースト(600円)に乗せて、コロナビールと一緒に味わうとさらにGOODでお酒が進んでほろ酔い気分……♪
居酒屋タフの店休日の月曜日は、オーナーの娘さんがバー営業を行っているとのこと(18:00~1:00)。4種類のお通しや、ピザ・パスタが楽しめるので、こちらもぜひ行ってみて。(チャージ料600円)
▶居酒屋タフ
住所:長崎県佐世保市戸尾町5-26
営業時間:18:00~1:00(OS 0:30) 日曜日は0:00まで
電話番号:0956-22-6822
店休日:月曜日(バーのみ営業)、第一日曜日(バーもお休み)

心地よい音楽とインテリア カルチャーにふれる夜カフェ時間
満腹ですっかりほろ酔いだけど、甘いものは別腹です。夜カフェ時間が過ごせる「cafe & bar LAST」へ、「戸尾市場街」から国道を挟んで徒歩5分、ウォーキングがてら行ってみましょう。扉を開けると、映画に出てきそうなミッドセンチュリーインテリアで彩られたバーカウンター、ソファ席があり、お客さんそれぞれにゆったりとした時間を過ごす光景が。
さぁ、私もいざスイーツ! とメニューを見てビックリ。チャージ料500円~でスイーツがチョイスできるという、とってもうれしいシステムなんです。
今回いただいたのは、茶葉の香り広がる「アールグレイチーズケーキ」(チャージ500円+100円)。一口サイズのバゲットがジュワッと甘さを届ける「フレンチトースト ダブルベリートッピング(チャージ500円+100円 トッピング+100円)」。
スイーツとの相性抜群なコーヒーとセットでどうぞ。諫早の「naiコーヒー」で扱われるスペシャルティコーヒーをLASTオリジナルで焙煎&ブランドをオーダーしたコーヒーは、深い味わいながらも飲みやすいのが特徴です。お酒がほしい方は、豊富なラインナップからオーダーしてみて。
手元のマグ含めて、オーナーさんのセンスが光ってるんです。なんだか模様替えしたくなってきた……。
カフェバー営業に加え、音楽ライブや古着のポップアップなども随時開催。9月28日(日)には17周年を記念したイベントが開催されるそう! 詳しくはInstagramの公式アカウントをチェックしてみてくださいね。
車が行き交う国道を眺めながら、きょう一日を振り返る静かな時間。あしたも良い日になりますようにと心で小さく呟いて、おやすみなさい。
▶cafe & bar LAST
住所:長崎県佐世保市本島町3-32-2F
営業時間:20:30~2:30
店休日:木曜日

おはよう! 目覚めの良い朝は、ふらっと商店街をお散歩して、9時からオープンの「chill bakery(チル ベーカリー)」と「grit coffee(グリット コーヒー)」に一番乗りしちゃおう。
というのも、ここはニューオープンの話題のお店。「BoulangerieNOAN(ブランジュリノアン糸島本店)」プロデュースのベーカリーとあって、その美味しさをめがけて多くのお客さんが訪れます。売り切れてしまうこともあるので早めの来店がオススメです。
そんなチルベーカリーが毎朝焼き上げるこだわりのパンは、ハード、惣菜、菓子系と常時約60種類。生地はなんと、製粉から。「北海道産キタノカオリ」と「みなみの穂」を100%、マーガリンは使わずバターのみを使用。12時間以上発酵させることで、小麦本来の旨みと香ばしさを存分に味わえるのが特徴です。
美咲さんが今回ゲットしたのは、こぼれんばかりの明太がぎっしり詰まった「明太フランスパン」(590円)に、夢のような食感で季節限定フレーバーもある「ふわとろドーナツ クリーム」(390円)。たくさんのパンのなかから、きっとあなたの“推し”が見つかるはず。
もし土日祝日で佐世保に来れそうだったら、限定販売の「クロワッサン」をぜひゲットしてみて。リピーター多数の人気ぶりを誇るメニューです。
チルベーカリーのパンと合わせて選びたいのが「ルワンダ アイスコーヒー」(800円)。山椒のようなスパイシーな香りで、さっぱりとした飲み心地が小麦の風味とマッチ♪ コーヒーの風味をもっと楽しみたい方は「ノラブレンド アイスコーヒー」(600円)を。
豆の購入もでき、その際はドリップコーヒーが一杯無料! 普段飲み慣れている深い味わいのものからフルーティーで酸味のあるものまで中煎りから浅煎りを4〜5種類がラインナップ。どれも産地、焙煎にこだわった貴重な品種です。
また、毎日のコーデに取り入れたくなるTシャツやトートバッグなど、可愛いグッズも販売しています。
「本物の味を楽しんでほしい」という思いが詰まったパンとコーヒーを持って、お店の前のベンチへ。イートインスペースはこれから設置する予定とのことで、完成が楽しみですね。
お店にいる間、スタッフの皆さんとの佐世保トークで盛り上がったり、特技のバスケットボールパフォーマンスを見せてもらって拍手を贈ったり。「こんな自然に笑ったの久しぶりかも」。こわばっていた肩もすっきり。また明日から頑張ろうと思えた旅でした。
▶chill bakery/grit coffee
住所:長崎県佐世保市戸尾町5-20 BrangiaPark戸尾1F
営業時間:9:00~18:00
電話番号:0956-80-5276(chill bakery)/5275(grit coffee)
店休日:火曜日・水曜日

chill bakery

grit coffee