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ブログタイトル 九十九島とアート

九十九島とアート-1

バイクを走らせ、九十九島に会いに行きました。時を忘れて、しばし、たたずみます。そこにはいつも絵のような風景が広がっています。かつて同じように九十九島に魅了され、水彩画を描いた画家がいました。筒井正雄です。
彼は1916 年、佐世保市に生まれました。1935 年に白日会展に初入選し、1937 年に新構造社展初入選、1951 年に日本水彩画会展初入選と画壇に登場していきます。そして、1955 年に日本水彩画会会友の推薦、1961 年に日本水彩画会会員推薦、1964 年に九州地区代表審査員に推薦され、水彩画家としてその地位を不動のものにしていきました。長崎県水彩画協会副会長、日本水彩画会佐世保支部長、佐世保水彩画協会会長、佐世保美術振興会会員として、佐世保を代表する画家となりました。この「西海の残照」は50 号(128.4cm× 112.6cm)の目を引く大きな水彩画です。作品からは穏やかな目で見つめる画家の姿を想像することができます。近景に画家が立つ山を描き、遠景に九十九島の島々を配する遠近法で、美しい湾のダイナミックな姿を表現しています。画面を縦にとったことで沈みゆく夕日の高い空が強調されており、空に群れ飛ぶ鳥の鳴き声が聞こえてきそうです。

博物館島瀬美術センターでは、佐世保ゆかりの作家の秀作による「セレクション・コレクション展」をシーズンごとにテーマを変えて開催しています。これからも筒井正雄の「西海の残照」を佐世保の宝としてご紹介していきたいと思います。

(文:博物館島瀬美術センター 館長 安田 恭子 さん)

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